マンションの偽装また。
横浜のマンションで、構造計算書の偽造が見つかりました。「ああやっぱり終わっていなかった」というのが一番最初に感じたことです。
建築基準法が耐震偽装問題で厳格化され、今年の6月20日から施行になったのですが、今回の横浜の件は6月12日に「東日本住宅評価センター」が建築確認したとのこと。「時間がない」という言葉は、ナントしても手続きが厳しくなってしまう20日を過ぎることはできない、という意味だったのでしょう。
一昨年に発した耐震偽装次々発覚の時も、必要なだけの時間とお金をかけない、削減しようとしていることが、偽装の多発を招いた背景にあるのだろうと思います。そして国土交通省が認定したプログラムが、基準より低いNGの値を入力しても、拒否せずにそのまま計算を進めることができてしまうという致命的欠陥。その責任を国土交通省は少しも認めていませんけれど。
法改正にあわせた構造計算プログラムの改正版にしても、いまだに一つも出来ていないというし…。
あの時明らかにされたよりもたぶん、実際には想像できないほど大量の建築物の偽装があるのではないでしょうか。そして改正法施行をきっかけとする現場の混乱も、今後かなり長期にわたって続くのではないでしょうか。法施行しても、現実にそれを実施できる資格をもった人と体制がほとんど整っていないのですから。
それとも、これは混乱などではなく、逆に、建築確認・検査という産業の寡占化を進めるために計画された事態だったのでしょうか?
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