« 福島から | トップページ | 江東区へ申し入れ・2 »

2011年5月24日 (火)

江東区へ申し入れ

今日は中村まさ子区議と2人で区長に面会し、放射線測定を求めて連名で申し入れをしてきました。以下、要望書を掲載します。*****************************************************************************

江東区長 殿

                                                                    2011年5月24日
                                                                       市民の声・江東
                                                            中村まさ子 前田かおる

                        子どもたちの健康をまもるため
                  放射線測定の実施と公開を求める要望書

 東日本大震災は、1986年のチェルノブイリ原発事故に匹敵するといわれるほどの大規模な原子力災害をもたらしました。そしてその影響は福島県のみならず大変広範囲に及ぶものとなっています。

 3月下旬には都内の水道水から基準を超えるヨウ素が検出されました。また、江東区新砂にある下水汚泥処理施設の焼却灰から高濃度の放射能汚染が、また亀戸では高濃度のセシウムが土壌から検出されるなどの実態が明らかになっています。

 今、放射線による健康への影響について多くの区民が不安を感じています。特に、おとなよりも放射線の影響を受けやすい、子どもたちの健康に影響にはないのかと、土壌や大気の放射能による汚染の実態、食物の安全性の確認を求める声が、私たちのもとにも多く寄せられています。いま、子どもたちの命と健康を最優先に考えることが区の責務ではないでしょうか。区の早急なとりくみと予算化を求め、下記につき緊急に要望いたします。

1、区内すべての小・中学校、幼稚園、保育園について、放射線の影響を確認するための土壌調査を実施して下さい。放射線量が高い場合には、土壌の入れ替えなど、早急な除染対策をとって下さい。

2、放射線を計測する線量計を購入し、区内すべての小・中学校、幼稚園、保育園について、大気中の放射線量を調査して下さい。

3、学校のプールの安全性の確認を行って下さい。安全性が確認できるまでは子どもたちに使わせないで下さい。

4、学校と保育園の給食の食材について、放射線測定を実施して下さい。

5、以上すべての調査について、
  ①データすべての区民への公表
  ②調査の定期的な実施
  ③希望する区民が立ち会える公開調査とすること、を要望します。

6、今後必要となる場合に備えて、安定ヨウ素剤を備蓄するよう検討して下さい。

******************************************************************************

区としては、測定を検討中との回答がかえってきましたが、詳細は不明です。おそらく土壌調査ではないかと思われます。また放射線測定については、23区の区長会でも議論しているとのことでした。できるだけ詳細な調査をおこなうよう、区が英断を下すことをのぞんでいます。

|

« 福島から | トップページ | 江東区へ申し入れ・2 »

コメント

そうですよね、皆さん、言葉に出していない方も不安でいっぱいだと思います。
私がしていることは、一人でも多くの方が「こうしたほうがよいのでは」ということを、少しでも口に出せるためのきっかけ作りだと思っています。

投稿: 前田かおる | 2011年6月 1日 (水) 11:47

すみません、一番上でコメントした者ですが「二児の母」という方は他にいらっしゃるようですので、名前を「りんりん」に変えます。すみません・・・

投稿: りんりん | 2011年5月31日 (火) 23:30

江東区の放射能汚染の件を検索しているうちに、こちらのサイトを見つけました。

申し入れありがとうございます!
とても心強いです。

私も個人的に、区に申し入れをしようと思っているところです。
周りは、無関心で何も気にしていないようなお母さん・お父さんばかりに見えますが、口には出さないけど、みんな不安だらけだと思います。

他の区でも独自に調査を開始しているところもあり、江東区でも早く動いてほしいです。

投稿: 二児の母 | 2011年5月31日 (火) 22:50

1.314ミリシーベルトでいいです。国際基準であり、震災前までの日本の基準が「年間1ミリシーベルト」であったということで。ですから本当に新宿の0.06マイクロシーベルト/時を江東区にも当てはめられるなら、内部被曝を考慮してもなんとか「年間1ミリシーベルト」におさまるということですよね。文科省は「低線量被曝に関する被害の実態は不明だができるだけ少ないに越したことはない」というのを曲解して(しかも内部被曝を意図的に過少評価して)「20ミリまでは大丈夫」と言っていたら「子供たちを使って人体実験するのか!」って言われてしどろもどろしている、と。先週くらいからは国会答弁でもほぼ撤回しています。「根拠のない噂に惑わされて」いるのは江東区役所の方で、「1ミリでも減らす」ことが行政機関の義務であるのに「大丈夫だから対策は必要ない」などと風評を流している。

投稿: 三姉妹の父 | 2011年5月25日 (水) 06:08

三姉妹の父さん、ご指摘ありがとうございます。
あまりのショックに頭が混乱していました。
0.15マイクロシーベルトで、1.314ミリシーベルトが正しいですよね?
(あってるか、まだ少し不安。。。)

投稿: 江東区のママ | 2011年5月25日 (水) 00:43

江東区のママさん、単位はミリシーベルトです。これだけでも通常時の原発作業員を上回る被曝量で、外部被曝・内部被曝合わせておよそ二倍と考え、そのほかに毎日一時間砂遊びでもすればすぐ年間5ミリシーベルトくらい超えてしまうはずです。マスクもさせず遊ばせている東京の方が福島よりも危ないかも

投稿: 三姉妹の父 | 2011年5月25日 (水) 00:18

申し入れ、ありがとうございます。

個人的にガイガーカウンターを購入手続きしました。(届くのはまだ先ですが…)

今日、幼稚園で厚労省が出した放射線に関する冊子を貰いました。
空気・雨など全てに関して「安全だから安心しろ」という内容。あまりの無神経さに呆れるばかり。そういうことは全ての幼稚園.保育園.学校.公園を測定して安全だと確認してから言ってくれ!
と思いました。

門前仲町の交差点で計測した人がいて「0.15マイクロシーベルト」だったというサイトを見つけました。
地上1メートルのアスファルトの上だそうです。
アスファルトでこの数値なのですから、公園や幼稚園の土や砂の上はもっと高くなるのではと懸念しています。
0.15*24*365=1.314マイクロシーベルト
しかも、子供は大人の3倍被爆しやすいとも言われてます。
恐ろしくて、疎開を真剣に考えてしまいます。
一刻も早く、観測&除染を実行していただきたいです。

投稿: 江東区のママ | 2011年5月24日 (火) 23:32

この記事へのコメントは終了しました。

« 福島から | トップページ | 江東区へ申し入れ・2 »