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2014年6月19日 (木)

学校選択制は見直しを

 江東区が「学校選択制」を導入して、十年がたちました。「特色ある学校づくり」を目的に導入された選択制ですが、現状はどうでしょうか。
 江東区の小学校では2割、中学では3割が学校選択制度を利用しています。けれども学校を選ぶ基準は、「学校への近さ」が圧倒的に多く、目的と利用実態の間にずれがあることが分かります。
 選択制を取り入れた自治体はどこも、地域とのつながりの希薄化、登下校時の安全確保が困難、生徒数の偏り、風聞による選択の発生、などの課題に直面しています。そのため各地で廃止や見直しへの動きが相次ぎ、江東区も09年に、小学校は30分で通える範囲の学校へ、と一部見直しを行いました。しかし中学は今も自由選択です。このままでいいのでしょうか。
 江東区で、この4月に中学へ入学した生徒数が最小の学校は25人、最大は221人です。全学年での合計学級数は、最小3クラスから、最大は18クラスと、大きな差が出ています。子ども人口の違いだけでここまでの開きは出ませんし、それは学区域の設定で調整できる問題です。「選択」により、学校の間に極端な偏りが出てしまっているのです。
いま、十分な生徒数を確保するために学校の校長も先生たちも大変な苦労をしています。これでは他に使うべき大切な時間が削られるばかりですし、地道な取り組みより即効性ある成果を求めがちになるのではないでしょうか。
また、生徒数の多い・少ないが固定化すると、学校の存廃にも関わります。学校に入学しての生徒たちの感想では、指定校の生徒も選択制で入った生徒もまったく違いはありません。江東区は学校選択制の廃止にむけた検証を始めるべきではないでしょうか。

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コメント

どこかで聞きました。
学区制のまま過小規模校を統廃合すると、住民が反発するので、「選択ゼロ」に追い込むそうです。
品川区では「成功」しています。八潮地区の従来の小・中を潰して、一貫校にしました。

投稿: 日田こまち | 2014年8月31日 (日) 02:51

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