« 分散型の発電システムを | トップページ | 「マギーズ東京」を訪ねて »

2018年9月18日 (火)

豊洲市場 開場への疑問

 小池都知事は、10月11日に、豊洲市場を開場しようとしています。これに先立ち9月13日には開場記念式典が、16日には業者の人たちが参加して運搬車などを実際に動かす「習熟訓練」が行われました。しかし、日を追うごとに益々明らかになっているのは、深刻な土壌汚染がいまだに解決されず続いていること、そして豊洲の施設の建築面でのずさんさです。

 「駐車場の不足」は以前から指摘されていました。市場は運び込んでは集約し、再び運び出す場所ですから「動きやすさ」は欠かせない条件です。ですが習熟訓練では、駐車場に入る車が連なり、日曜にもかかわらず周辺が渋滞するという予想通りの事態が起きています。場内の移動も、広い敷地の中で移動ルートが限られているために運搬車が集中して渋滞が発生しかねないという問題が建築の専門家から指摘されています。

 また、9月10日には農林水産大臣が開場への認可を出しました(土壌汚染が解決していない現状を考えればこれ自体、信じがたいことです)が、その翌日には、場内の駐車スペースの床に、長さ10m、最大5cmの高さで地盤沈下による亀裂ができていたことが明らかにされました。


 都は昨年から把握していたが推移を見守るため補修していなかったが、開場にむけて急遽、補修工事を行うことにした、と説明しています。開場日程に変更はない、としていますが、認可直後の公表と方針の変更は、余りに不自然です。意図的な情報隠しではないかと思えてなりません。そして、そもそも地盤沈下が起きていたという実状は、国への申請にあたり、きちんと報告されていたのでしょうか。

 施工にあたった業者からは、建物を支える基礎となる基礎の杭打ちが、固い地盤まで達していない部分があるとの内部告発も出てきています。杭打ちが十分にされていない建物は、土台に致命的な欠陥を抱えていることになります。

 市場の現場に関わる人たちの声に耳を傾けず、ひたすら移転ありきで都が工事を強引に進めてきた結果のしわ寄せが、いま次々に露呈しているのではないでしょうか。

 豊洲市場の開場をこのまま進めることは、市場に混乱を生み出し、公共事業として大きな禍根をもたらす結果につながります。東京都は今からでも市場開場を中止すべきではないでしょうか。今後の動きに、ぜひご注目下さい。

|

« 分散型の発電システムを | トップページ | 「マギーズ東京」を訪ねて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 分散型の発電システムを | トップページ | 「マギーズ東京」を訪ねて »