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2019年1月 7日 (月)

むのたけじさんに学ぶこと

 むのたけじ(本名:武野武治)さんというジャーナリストをご存知でしょうか。

 むのさんは1915年秋田に生まれ、2016年に101才で亡くなられるまでジャーナリストとして活躍された方です。朝日新聞記者として働きながら、戦争に協力したことに自分でけじめをつけたい、と1945年8月同社を退職、「戦争をなくすために」と1948年に地元秋田でタブロイド判の新聞『たいまつ』を週刊紙として創刊し、1978年までの30年間で780号まで発信を続けました。

 私は生前に一度だけ秋田で講演を聞きましたが「戦争はとにかく始めさせない、ということしかないのです」と強く訴えておられたことが印象に残っています。このような志を持った人になりたいと、私が大変尊敬している方です。
 歴史をふりかえれば、戦前の報道が国家主義に追随したきっかけの一つに、新聞社の統合がありました。県内に複数あった地方紙が1県1紙に統合されたのです。

 地方選挙になるたびに投票率の伸び悩みが話題にのぼりますが、では地域で起きていることがどれだけ報道されているかというと、行政の情報発信以外はいまも非常に限られているのが現状です。これでは関心の持ち方も限られてしまうと思います。
 私はジャーナリストではありませんが、この3年間、地域の出来事などについて、毎週発信を続け、おかげさまで150号に達することができました。地域の今を市民の皆さんに私なりの視点でお伝えしていくことが、暮らしやすい平和な社会をつくるための一助になればと考えています。

 そのために、むのたけじさんが色紙に書かれた言葉「視野は世界大へ、凝視は足元から。思慮はすみずみまで、行動はひとすじに」を忘れず活動していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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