東京都

2018年8月 1日 (水)

汚染対策の目標を達成できないまま都知事が豊洲市場予定地の「安全・安心」宣言

小池都知事が豊洲市場の「安心・安全」宣言をしました。しかし有害物質は今も基準を超えて検出されつづけ、土壌汚染対策の前提とされてきた地下水の管理(海抜1.8mより下に水位を抑える)も出来ていないのが実態です。
  都の専門家会議は、地下水位の上昇は雨水が原因であり、地下水管理システムが本格稼働すれば下がる、と説明してきました。では地下水はいまどうなっているのでしょうか。
地下水位は今年の7月の平均で海抜から2.7mとなっています。雨がほとんど降っていないこの時期でさえ目標の1.8mを大きく超える水位が1ヶ月を通じて観測されているのは、地下水位の上昇の原因が、雨以外の原因でもたらされていると、考える必要があると思います。そして、かりに上から降る雨水が原因でないなら、地下水は下から来ている可能性が高いと、考えるべきではないでしょうか。
  豊洲の土壌汚染対策は、深さ5mほどの地点に「不透水層(水を通さない地層)」があることを前提に設計されてきました。 しかし、植木鉢の下のお皿に水を入れておくと、鉢の中の土が底面の穴を通じてそれを吸い込んでいきます。豊洲市場予定地の土壌は、これまでの説明とは異なり、実際にはそのような状態にあるのではないでしょうか。

  地下水位を目標値以下に管理できなければ、いくらコンクリを打っても、毛細管現象による有害成分の拡散を防ぐことができないということになります。
  都知事の今回の宣言は東京都の専門家会議じしんが掲げてきた汚染対策の目標を達成できないままに行われたものです。都自ら掲げた目標を達成できない現状を無視して、結論ありきで開場準備を進めることが、妥当であるとは、とても思えません。

  また、安全の前提である目標をいつまでも達成できない土地の市場開場に踏み切ることは環境・健康面で有害であるばかりか、その対策として永続的な税金の投入を必要とする財政面でのリスクも負い続けることにもなります。

  豊洲の市場予定地が市場に適した土地かについて、東京都は自ら観測したデータと目標値に基づいて、結論を出すべきです。

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2013年12月19日 (木)

猪瀬知事が辞任

猪瀬知事が辞任を表明しました。

辞任そのものは当然だと思いますが、今日行われた知事の記者会見の要旨を見る限りでは、説明したが疑念を払拭できなかった、自分は政治家のことをよく知らないアマチュアだった、と言っています。そして「これ以上都政を停滞させるわけにいかない」から辞職を決意した、と語っています。

結局のところ、受け取ったお金に関して非があったとは一言も認めず、真相を語っていません。今このタイミングで辞職表明をしたのも、各方面からの働きかけもあったのでしょうけれども、百条委員会がスタートすれば、そこにおいては矛盾する証言は最終的に刑事責任を問われる可能性がきわめて高い、それを回避したいとの思惑が強く働いたのではないかと思えます。

そして「アマチュア」という言葉に本当に怒りを感じます。一年前の時点ですでに副知事として1800万円を超える年収を受け取っていた人なのです。しかもその1か月後には知事に当選した人が、お金のことに関して政治の素人だったなどと平然と言うことは、許されないことだと思います。

百条委員会を設置さえすれば、辞職表明した後でも、証言を要求することはできるはずです。辞職表明で一段落、とフタをしてしまうのではなく、都議会として行政のトップの不祥事に対しては、継続した真相究明を行うべきではないでしょうか。

 

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2013年11月29日 (金)

都議会を傍聴してきました

今日から都議会の定例会が始まり、傍聴してきました。

都議会の傍聴は初めて行ったのですが、驚いたことに手荷物の検査まであり、SPらしきコワモテの人も大勢いて、議会に気軽に入れる雰囲気はまったく感じられませんでした。

 

報道関係者以外の傍聴者は百人くらいはいたと思います。皆さん、知事の動向に注目して議会に来たのでしょう。

知事の所信表明が25分程度のうち裏金疑惑については4分くらいの発言で、内容は従来通り個人の借入金との説明に終始していました。

 

そして「返済が延びたこと、無利子・無担保で借りたことは批判を頂くのは当然と思いますが、見返りに便宜をはかったことは一切ない」と説明し、「資産報告を訂正したのは私の不徳の致すところ」「ご心配をおかけしたのは痛恨のきわみ」とぺこりと頭を下げて終わりました。(発言内容は私のメモですので多少語句の違いがあるかもしれませんが、おおむねこういう感じでした)相変わらず納得いく説明からはほど遠く、他人事のような話しぶりもあってか、傍聴にきた都民の怒りをかったと思います。

あとはシレッと台風26号への対応などを話しはじめたのですが、疑惑への説明が余りにも短かったため議場がざわつき、「それで終わりか?」などのヤジが結構とんでいました。ヤジは自民党、民主党、共産党などの席のあたりから聞こえていたように思えました。

知事はそのあと、税制見直し、戦略特区などについて淡々と発言を続けましたが、最後に新国立競技場について「透明性を高めることが重要」と発言したとたんに、自民党議員から「誰と相談したんだ!!」と、裏金疑惑の時よりはるかに激しいヤジが、多数とんでいました。

 

都議会が知事の疑惑をどこまで追及するのかは、まずは百条委員会(ある問題について議会の調査権限に基づき設置する委員会)を設置するかどうかにかかっています。今後の都議会の動きに注目していきたいと思います。

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2013年11月24日 (日)

不可解な説明

徳洲会と猪瀬都知事のお金に関する疑惑報道が続いています。

都知事は徳洲会から受け取った5000万円を「選挙資金ではなく個人的な借入金だ」と説明しています。しかし次々変わる都知事の説明には徳洲会側の説明と一致しない点も多く、不可解、不明朗な印象を受けます。

政治資金規正法では、候補者「個人」が金銭で寄付を受けることを禁止しています。ただし選挙運動に限り候補者個人として寄付を受けられますが、選挙限定なのでいつでも常にOKということではありません。

このため、ある候補者の活動を支援する場合は、後援会などの「政治団体」が寄付を受ける形が基本になります。この場合、政治団体として受けた借入金や、5万円以上の寄付は毎年提出する政治団体の収支報告書への記載が義務付けられています。また一個人から政治団体への寄付の上限は年間150万円までと決められています。

また、選挙に際限なくお金がかかるようになることを防ぐために「法定選挙費用」という選挙費用の上限金額が決められています。昨年の都知事選挙の場合はこの上限金額は6050万円でした。

これらのルールをもう一度まとめてみると、

(1)候補者は「個人として寄付を受ける」は選挙以外は原則禁止、ただし個人で借入れはできる。

(2)選挙資金の借り入れはできるが、その場合は選挙収支報告への記載が必要。

(3)選挙費用または政治団体として一個人から受ける寄付には上限金額がある。

(4)2012年都知事選挙に使える費用は6050万円まで。それ以上は禁止。

ということになります。

個人で借り入れた場合には「政治倫理の確立のための東京都知事の資産等の公開に関する条例」で都知事として報告が必要ですが、そこに5000万円の借り入れを記載していなかったのであわてて訂正した…という経緯です。これも、報告をし忘れるような金額なのだろうか、との疑問は残ります。

仮にどのような性格のお金であったとしても、いずれにしても、つい最近まで受け取った事実を公表してこなかったことは動かしようのない事実です。また「個人の借入金」という説明にも、多くの不自然な点を感じざるを得ません。猪瀬都知事はきちんとした説明を行うべきです。

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2010年4月 7日 (水)

廃プラ焼却の「実証確認」を検証する

家庭ごみの分別変更で資源化できないプラスチック(廃プラスチック)を可燃ごみへ、と江東区が分別を変更してから一年がたちました。

プラスチック焼却の安全性については私も議会で何回か取り上げてきましたが、江東区の見解は一貫して、(清掃工場を運営している)東京二十三区清掃一部事務組合の実施した「廃プラスチック混合可燃ごみの焼却実証確認」で大丈夫と言っているから大丈夫、というものでした。議論は区が一部事務組合に判断をまるきり委ねた格好となり、いつもそこで止まってしまっていたのです。

そこで、この「実証確認」がどれほど信頼できるものなのかを検証しようと、23区の市民で共同調査を行いました。

その結果、調査としての計画性のなさや、そもそも焼却事業の実施主体が発注している調査であることからくる第三者性の欠如など、科学的実証性を信ずるには余りにもお粗末な内容であることが明らかになりました。その結果を私のHPに掲載しましたのでご関心のある方はぜひご覧下さい。

●東京二十三区清掃一部事務組合が実施した「廃プラスチック混合可燃ごみの焼却実証確認」についての評価報告書

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2009年9月 8日 (火)

築地市場について都議会で徹底した議論を

今日は、豊洲新市場計画の中止を求める市民集会に参加してきました。

都議会民主党が都知事に対して築地市場の現地での再整備を求める申し入れを行った、と東京新聞の記事に出ていました。http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090908/CK2009090802000111.html

集会には、都議会議員から自治市民93の福士敬子さん、生活者ネット、共産党のほか、民主党の都議が数名、参加していました。

新しいメンバーとなった都議会において、築地市場の問題について、ぜひ徹底的な議論をしてほしいと思います。

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2009年7月18日 (土)

築地市場移転、再検討へ

今日の新聞で、石原都知事が、築地市場移転問題について、豊洲以外への方針の再検討があり得ることを表明しています。

***************(以下新聞記事より引用)**

【築地市場移転】(毎日新聞・都知事会見より。◆が知事発言)

 --民主党はマニフェストに「強引な移転には反対」という書き方をしているが。

 ◆何も海のそばで魚を扱うだけが能じゃない。 流通の構造が変わってきてるときに、あんな大きな物を移すってことそのものが古いのかもしれない。あれに反対する人だったら、代案の一つとして専門家に知恵出してもらっていい案を作ってもらって、多少計画の進行遅れるかもしれないけど、私は後世に対しての責任は容易に果たされるんじゃないかと思いますけど。

 --現地再整備が民主党の代案のようだが、再検討の要請があったらどうする。

 ◆それはいままでの都議会でさんざん議論してきたことですよ。現実的にできない。代替地をどこにするかとかそんな問題こんな問題あってですね。

 まあ今更という感じがするけども、必要ならもう一回検討したらいいけど。専門家入れて。あそこを再活用する、部分的に補修してくことは、極めて難しいと思います。(17日)

****************(記事引用終わり)***

豊洲以外はありえない、としてきた都の主張が、「必要ならもう一回検討したらいい」と変わったことは大きなことだと思います。一票の力って、やはりすごいですよね。

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2009年5月23日 (土)

豊洲の土壌汚染調査を見学して

東京都は、築地市場を大変な土壌汚染の発覚している江東区の豊洲へと移転しようとしています。

今日は、東京都が豊洲の土壌調査を環境確保条例117条にもとづき実施し、その調査を希望者に公開するとのことで、私も参加してきました。

この調査は1月30日から開始しすでに88%を終了し、8月末にはその結果を公表する予定としているものです。

今日の調査見学には、日本環境学会の坂巻幸雄さんも参加され、色々と疑問をぶつけていましたが

坂巻さんの論文での指摘(埋立地で地盤が軟弱なため試料採取の衝撃で液状化する)で予想はしていたものの採取された土壌サンプルのドロドロぶりにはまったく驚くばかりでした。

5街区の7~8m地点で採った試料などまさしく「お汁粉」状態の泥水で、そこらじゅうにボタボタとしずくがこぼれ続けていましたし、12_5

13_5 16_5 6街区の2~3m地点でも「泥団子」状でした。また6街区ではその中に砂質が含まれていることも、坂巻さんの質問に答えて調査員が認めていました。40_6

やはりどこの地点と限らず、全体にわたり相当に地盤が軟弱なのだろうと今日のドロドロのサンプルを見て思いました。

このドロドロぶりを見た後では、東京都の汚染が広がらないとする「大丈夫」論のすべての下支えとなっている「不透水層」の存在への疑問は大きくなるばかりです。

NHKや東京新聞など、報道関係者も多く参加していました。豊洲の土壌の実態が広まることを願っています。

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2009年5月 1日 (金)

豊洲の土壌汚染調査の見学者を都が募集開始

今日の朝日新聞第2東京版に、「豊洲の土壌汚染調査見学希望者140人募集」の記事が載っていました。環境確保条例に基づき1月から行っている調査についての見学募集です。

●豊洲新市場予定地における環境確保条例第117条に基づく調査の実施状況の公開について

このHPによると「『土壌・地下水の詳細調査』の結果、地下水で環境基準を超え10倍以下の約1,000箇所について、深さ方向に1メートル間隔で、土壌を採取・分析しています。」とのことです。

そもそもこの調査を継続している(=汚染実態を把握しきっていない)にもかかわらず技術会議が報告を2月に確定したという問題や、調査の方法や対象がきわめて不十分ではないのかという基本的な疑問はありますが、私は応募してみようかと思っっています。

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2009年3月16日 (月)

築地移転問題についての、余りにもえげつない題名の東京都の配布資料と説明について

今日は区議会の清掃港湾・臨海部特別委があり、途中まで傍聴してきました。

最も不可解な報告があったのは豊洲新市場問題についてでした。これについては東京都の担当職員が区議会に来て直接説明する、という形で行われています。今日の資料としては東京都が2月に作成したA3フルカラーの「築地市場の移転整備 疑問解消BOOK なぜ移転が必要なの?」というものが配られていました。

この余りにもえげつない題名の資料はしかし、その後確認したところ、東京都のHPからは見つけることができていません。もしや議会対策専用の資料なのでしょうか?

さて、昨年夏の専門家会議を受けて8月からこの2月まで開かれてきた「技術会議」の出した結論は、会議一切非公開(先月ようやく議事録の概要をHPに掲載しましたが)という秘密主義と相まって、その結論の妥当性に多くの疑問が投げかけられています。その一つに、以前も取り上げましたが不透水層の問題があります。

今日の都の報告では不透水層141箇所調査したうちの2箇所について、追加調査したとのこと。しかし全体としてみれば連続しており問題ない、との見解でした。

もし地盤が水を通しかねない、という前提にたてば、そこから汚染が広がる穴になりかねない、それでは現在都が進めようとしている工法の前提の一切が崩れてしまう、だから認めようとしないのでは、と思われますが、重要なのはこの後の発言です。

その後この2箇所について東京都は、(不透水層2箇所の実態は)現状では明らかになっていないのでこれから調査する、と述べたのです。

これは、今回技術会議が工法選定したのは、不透水層問題について実状を把握しきらない中で結論を出したことを、都も半ば認めたことになります。今日の委員会の最初の報告で問題なし、と述べたことにすら反するものです。

候補にのぼった工法が本当に有効なものかどうかの実証確認(技術会議の中でも求めた人はいたようですが)すら、「時間がかかりすぎる」として、都は行おうとしていません。安全性確認どころか、経費の圧縮と、工事を急がなくては、という2点のみばかりが重要視されているのです。結局、工法の有効性も確認されていないということです。

こんないい加減な結論で工事を進めることは許されません。都はきちんと地盤についての調査と把握を再度きちんと行うべきです。

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