スカパー!を住民が提訴
スカパー!が東陽町に巨大な衛星放送用通信アンテナをつくろうとしている計画については、何回かここで書きました。今日は、周辺の東陽町・塩浜の人たちがこのスカパー!を提訴したとのことで、東陽町でひらかれた記者会見の席に行ってきました。
スカパー!はあっせん中にもかかわらず計画予定地の周囲に囲いをつくるなど準備工事を15日から一方的に始めたため、提訴に踏み切ったと、原告の方がお話ししていました。
裁判で求めるのは、電磁波を24時間発する巨大アンテナの設置差し止め。弁護士の方がこの問題での電磁波の影響、一番の問題は「微弱な電磁波であっても長時間継続して被曝することにより人体に重大な影響が生じること」(非熱作用)であり、日本の法律がこれについて規制を行っていないことが根本問題だ、と言っていました。
お話を聞くほどに、同様の前例がないだけに、少なくない困難を伴う裁判になるのではないか、という印象と、同時に、それでも問題をはっきりさせなければいけない、という原告の皆さんの強い意志を感じました。
記者会見が終わったあとにマンションの一室から、計画予定地を見せていただきました。本当に目前の場所で、この高さに巨大なパラボラアンテナが…と考えただけで、圧倒される距離でした。(しかし私がカメラを忘れたため、この光景をここで皆さんにお見せすることができません。すみません…。)
裁判の原告には、運河をはさんだ南側のマンションの人たちも入ったとのことで、反対の声は広がってきているようです。スカパー!は、計画での電磁波についての基礎データすらいまだに住民側に明らかにしないままに走り出そうとしていますが、周辺の人たちの健康に大きな影響を与えるこの計画が、企業の都合だけでそのまま進められる訳がないことを、裁判を通じて知ることになるのではないでしょうか。
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